ゴミ屋敷そしてそれに伴う悪臭や害虫の最大の発生源となるのがキッチンで出る「生ゴミ」です。逆に言えばこの生ゴミの処理を日々の習慣として徹底的にコントロールすることができれば、ゴミ屋敷化という最悪の事態を未然に防ぐ大きな一歩となります。ここでは誰でも今日から始められる生ゴミを溜めないための具体的なキッチン習慣をご紹介します。まず最も重要なのが「調理と同時に生ゴミを処理する」という意識です。野菜の皮をむいたり肉や魚のパックを開けたりしたらその都度出たゴミを小さなビニール袋などにまとめてしまいます。そして調理が終わった時点でその袋の口を固く縛り蓋付きのゴミ箱に捨てます。シンクの三角コーナーに生ゴミを溜めっぱなしにするのは悪臭とコバエを自ら育てているようなものです。絶対にやめましょう。次に「水気を徹底的に切る」ことです。生ゴミの腐敗は水分があることで急速に進行します。野菜くずやお茶がらなどは捨てる前に手でぎゅっと絞ったり新聞紙に広げて水分を吸わせたりするだけで腐敗のスピードを格段に遅らせることができます。夏場など特に臭いが気になる時期は生ゴミを入れた袋をゴミの日まで冷凍庫で凍らせておくという裏技も非常に効果的です。また「コンポストや生ゴミ処理機を活用する」というより積極的な方法もあります。コンポストは生ゴミを微生物の力で分解させ栄養豊富な堆肥に変える環境に優しい取り組みです。生ゴミ処理機は電気の力で生ゴミを乾燥させ体積を大幅に減らし臭いを抑えることができる便利な家電です。初期投資はかかりますがゴミ出しの負担を劇的に軽減してくれます。これらの習慣は最初は少し手間に感じるかもしれません。しかし一度生活のリズムとしてしまえばそれは当たり前の快適な日常となります。清潔なキッチンは美味しい料理だけでなく健やかな生活と心の余裕をも生み出してくれるのです。