ゴミ屋敷清掃の料金は、住まいの広さに比例して増大する傾向がありますが、具体的な実例を見ることで、自分の状況に当てはめた予算を立てやすくなります。まず、都心のワンルームマンションにおける典型的な事例では、天井近くまでゴミが詰まったという状態で、作業員三名、二トントラック一台を使用し、料金は約十万円から十二万円程度となります。もしこれが膝下程度の高さなのであれば、人件費が抑えられ、六万円前後で収まることもあります。次に、二LDK程度のファミリー向けマンションの場合、ゴミの量が胸の高さ程度であっても、部屋数が増えることで分類の手間が激増していきます。この規模では作業員五名、トラック二台から三台を投入し、料金は二十五万円から四十万円程度になるのが一般的です。さらに、一軒家丸ごとの事例では、庭や倉庫の片付けも加わるため、規模は一気に拡大します。ある四LDKの一軒家のケースでは、足の踏み場がない程度の散らかり具合で、スタッフ延べ十名以上が二日間かけて作業を行い、総額で八十万円かかりました。一見高額に見えますが、これには大型家具の解体や、家電リサイクル法の対象品目の処分、さらには床の簡易清掃まで含まれています。料金を変動させる大きな要因として、エレベーターの有無や、トラックを家の前に停められるかといった搬出経路の条件も無視できません。エレベーターのないマンションの四階といった現場では、階段での往復作業による人件費の割増が、数万円単位で発生することもあります。また、孤独死を伴う現場など、特殊清掃が必要な場合には、これに脱臭や消毒の費用が加算されます。こうした実例から分かるのは、ゴミ屋敷の料金は「床面積」だけで決まるのではなく、そこにある「物の密度」と「運び出しの難易度」によって、倍以上の差が出るということです。まずは自分の部屋のゴミの量と環境を冷静に把握し、概算を想定しておくことが重要です。
間取り別に見たゴミ屋敷清掃料金の実例と費用の目安